中山道
中山道六十九次
五街道制覇の夢を抱いてはいたが、中山道六十九次は大変そうなので、定年を迎えてからゆっくり歩こうと考えていた。
しかし、甲州街道を終点の下諏訪宿（ここで中山道に合流）まで歩き終えた時、前方の中山道を歩いて来る自分の姿が見えた気がして、無性に歩きたくなった。
そして約半年後の２００６年４月１日、日本橋から三度目のスタートを切る自分の姿があった。
東海道、甲州街道は殆ど日帰りで歩いたが、中山道は鉄道の駅から離れている箇所もあり、泊りがけは必須。新たな体験に期待が膨らんだ。
上の写真は、中央が和田峠からの木曽御岳山の眺め、左が奈良井宿で宿泊した越後屋、右は大湫宿・細久手宿間の琵琶峠付近の石畳。
旅の記録
２００６年４月１日から２００８年６月２８日にかけて、江戸日本橋から草津宿（東海道との合流地点）まで２７回に分けて旧街道を歩いた。
本ページはウォーキングから４年以上経過した２０１２年に作成したので詳細の記録は割愛し、一里塚跡の写真（現存または説明板等により位置が明らかなもの）の掲載にとどめた。 尚、ページの作成当初は、Google Maps上に歩いたルートのみを記入したものを「旅の足跡」として掲載していたが、２０１７年４月に主な立寄り地をマーカーとして追記した。 写真は当時のもののため、約１０年の間に現地の様子が大きく変わった所もある。
１日目： 2006年04月01日(土) ＜日本橋〜板橋〜＞ 17.3 km
旅の足跡（地図）
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- 日本橋 （起点）
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＜獅子と麒麟をマウスでポイントするとズームアップ＞
- 本郷追分一里塚跡 （１里目）
- 平尾一里塚跡 （２里目）
- 志村一里塚跡 （３里目）
２日目： 2006年06月04日(日) ＜〜蕨〜浦和〜大宮〜上尾＞ 21.2 km
- 辻一里塚跡 （５里目）
３日目： 2006年06月25日(日) ＜上尾〜桶川〜鴻巣〜＞ 22.3 km
- 原馬室（はらまむろ）一里塚跡 （１１里目）
※ 初期中山道ルートにある
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- 前砂一里塚跡 （１４里目）
- 久下一里塚跡 （１５里目）
４日目： 2006年09月24日(日) ＜〜熊谷〜深谷＞ 17.0 km
- 八丁一里塚跡 （１６里目）
- 新島（植木）一里塚跡 （１７里目）
５日目： 2006年09月29日(金) ＜深谷〜本庄〜新町＞ 19.8 km
- 勝場（かっぱ）一里塚跡 （２３里目）
６日目： 2006年10月09日(月) ＜新町〜倉賀野〜高崎〜板鼻〜安中＞ 21.1 km
- 藤塚一里塚跡 （２８里目）
江戸時代はエノキが植えられていたようだが、現在はムクノキとなっている。
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７日目： 2006年10月28日(土) ＜安中〜松井田〜坂本＞ 19.6 km
- 新堀（にいぼり）一里塚跡 （３３？里目）
説明板では「３２里目」
説明板の横の建物の南側に回り込んだところに一里塚の痕跡。→左の写真をマウスでポイントすると表示（2022.09.14撮影）。
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８日目： 2006年11月04日(土) ＜坂本〜軽井沢〜沓掛＞ 15.5 km
- 刎石（はねいし）一里塚跡 （３６里目）
- 宮之前一里塚跡 （３８里目）
※ 初期中山道ルートにある
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９日目： 2006年11月18日(土) ＜沓掛〜追分〜小田井〜岩村田〜＞ 16.5 km
- 追分一里塚跡 （３９里目）
- 御代田一里塚跡 （４１里目）
- 鵜縄沢一里塚跡 （４２里目）
１０日目： 2007年04月01日(日) ＜〜塩名田〜八幡〜望月〜芦田〜＞ 18.6 km
- 御馬寄（みまよせ)一里塚跡 （４４里目）
- 望月（瓜生坂)一里塚跡 （４５里目）
- 茂田井一里塚跡 （４６里目）
右の写真は2023年の再訪時に撮影
左写真左端の白い車の辺りが一里塚跡の小公園になった
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- 笠取峠一里塚跡 （４７里目）
１１日目： 2007年04月28日(土) ＜〜長久保〜和田〜＞ 15.9 km
- 四泊（よとまり）一里塚跡 （４８里目）
左の写真はGoogle Street View の2009年6月の画像を借用
右の写真は2023年の再訪時に撮影
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- 芹沢一里塚跡 （４９里目）
- 鍛冶足一里塚跡 （５０里目）
- 唐沢一里塚跡 （５１里目）
※ 初期中山道ルートにある
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１２日目： 2007年04月29日(日) ＜〜下諏訪＞ 15.8 km
- 広原一里塚跡 （５２里目）
- 西餅屋一里塚跡 （５３里目）
- 樋橋（とよはし）一里塚跡 （５４里目）
※ ２００７年１１月９日撮影
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- 下諏訪一里塚跡 （５５里目）
１３日目： 2007年06月02日(土) ＜下諏訪〜塩尻〜洗馬〜本山〜＞ 22.8 km
- 東堀一里塚跡 （５６里目）
- 東山一里塚跡 （５７里目）
- 平出一里塚跡 （５９里目）
- 牧野一里塚跡 （６０里目）
- 日出塩一里塚跡 （６１里目）
１４日目： 2007年08月17日(金) ＜〜贄川〜奈良井＞ 13.6 km
- 若神子一里塚跡 （６２里目）
- 押込一里塚跡 （６３里目）
- 橋戸一里塚跡 （６４里目）
※ ２０２２年１０月１５日撮影
初期中山道ルートにある。
奈良井川を歩行者専用の橋で西岸に渡った先のマレットゴルフのコースを100ｍ弱南西に進んだあたり。
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１５日目： 2007年08月18日(土) ＜奈良井〜薮原〜宮ノ越＞ 12.4 km
- 藪原一里塚跡 （６６里目）
※ ２００７年１１月９日撮影
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１６日目： 2007年09月01日(土) ＜宮ノ越〜福島〜上松＞ 16.9 km
- 宮ノ越一里塚跡 （６８里目）
※ ２００７年１１月９日撮影
※ ２００１年７月のGoogle Street Viewを見ると一里塚碑と説明板が設置されている。→左の写真をマウスでポイントすると表示
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- 塩淵一里塚跡 （７０里目）
- 沓掛一里塚跡 （７１里目）
- 上松一里塚跡 （７２里目）
１７日目： 2007年09月23日(日) ＜上松〜須原〜野尻〜＞ 23.3 km
- 荻原一里塚跡 （７３里目）
- 倉本一里塚跡 （７４里目）
- 大桑一里塚跡 （７６里目）
※ 初期中山道ルートにある
※ ２００７年１１月９日撮影
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- 下在郷一里塚跡 （７７里目）
ウォーキング当時には案内板はなかったが、2014年9月撮影のGoogle Street Viewには「下在郷一里塚跡」と彫られた石碑が道の左の掲示板の横に写っている。
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１８日目： 2007年10月07日(日) ＜〜三留野〜妻籠〜馬籠＞ 16.8 km
- 十二兼一里塚跡 （７８里目）
※ ２００７年１１月９日撮影
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- 上久保（うわくぼ）一里塚跡 （８０里目）
１９日目： 2007年10月08日(月) ＜馬籠〜落合〜中津川〜大井＞ 19.9 km
- 新茶屋一里塚跡 （８３里目）
- 子野（この）一里塚跡 （８４里目）
- 上宿（中津）一里塚跡 （８５里目）
- 三ツ屋一里塚跡 （８６里目）
※ ２０１１年７月２１日撮影
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- 関戸一里塚跡 （８７里目）
２０日目： 2007年11月23日(金) ＜大井〜大湫〜細久手＞ 19.2 km
- 槇ヶ根一里塚跡 （８８里目）
- 紅坂一里塚跡 （８９里目）
- 権現山一里塚跡 （９０里目）
- 八瀬沢一里塚跡 （９１里目）
- 奥之田一里塚跡 （９２里目）
２１日目： 2007年11月24日(土) ＜細久手〜御嶽〜伏見〜＞ 21.0 km
- 鴨之巣一里塚跡 （９３里目）
- 謡坂（うとうざか）十本木一里塚跡 （９４里目）
- 比衣一里塚跡 （９６里目）
- 恵土一里塚跡 （９７里目）
- 土田一里塚跡 （９８里目）
※ 初期中山道ルートにある
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２２日目： 2008年03月08日(土) ＜〜太田〜鵜沼〜＞ 20.4 km
- 勝山（取組）一里塚跡 （９９里目）
- うとう峠一里塚跡 （１００里目）
- 山の前一里塚跡 （１０２里目）
- 六軒一里塚跡 （１０３里目）
２３日目： 2008年03月21日(金) ＜〜加納〜河渡〜美江寺〜＞ 25.0 km
- 新加納一里塚跡 （１０４里目）
- 細畑一里塚跡 （１０５里目）
- 加納一里塚跡 （１０６里目）
- 河渡一里塚跡 （１０７里目）
- 美江寺一里塚跡 （１０８里目）
- 柳原一里塚跡 （１０９里目）
- 池尻（菅野）一里塚跡 （１１０里目）
※ 写真はGoogle Street Viewより
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２４日目： 2008年04月12日(土) ＜〜赤坂〜垂井〜関ヶ原〜今須〜柏原〜醒井＞ 26.2 km
- 青野ヶ原（青墓）一里塚跡 （１１１里目）
- 垂井一里塚跡 （１１２里目）
- 今須一里塚跡 （１１４里目）
- 柏原一里塚跡 （１１５里目）
※ 復元
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- 一色一里塚跡 （１１６里目）
２５日目： 2008年04月26日(土) ＜醒井〜番場〜鳥居本〜高宮〜愛知川＞ 22.0 km
- 久禮一里塚跡 （１１７里目）
- 石畑一里塚跡 （１２１里目）
２６日目： 2008年06月01日(日) ＜愛知川〜武佐〜＞ 22.5 km
- 愛知川一里塚跡 （１２２里目）
２７日目： 2008年06月28日(土) ＜〜守山〜草津＞ 8.6 km
- 今宿一里塚跡 （１２８里目）
『諸国道中旅鏡』
江戸時代末期の弘化五年（１８４８）に刊行された旅行ガイドブックで、東海道と中山道の道中の詳しい説明の他、富士登山・温泉地・京都などの名所解説、日本全国の町の間の距離等の情報が詰まっている。
約１６ｃｍ×約１１ｃｍと横長コンパクトサイズの一部多色刷り。 表紙を除いて１３６ページだが、和本のため非常に軽い。 他の道中記からのコピペも多々あり、その際の転記ミスと思われる箇所も見受けられる。
著者の加治禎胤 （紫山）は松平定信に仕えた儒学者のようだ。
以下、中山道の説明部分について、原本のコピーと読み下しを上下に対比してみた。（東海道部分はこちら）